ヤッターオタクたのしい!!

ワーーーーイ!!

ワヒロの現行イベント《ショーは続く 怪盗Aの挑戦状》に感動の極みを持っていかれた話

 


 

 

 スクウェア・エニックス発のソーシャルゲームアプリ『ワールドエンドヒーローズ』は、8/20をもって、サービス終了することが告知されました。

 だからワヒロを現在進行形でエンジョイするためには今DLするしかないんダ~~ッッ!!

 DLはこちら!!

apps.apple.com

play.google.com


 全力のいっぱいの最高でワヒロが大好きなので、引き続きワヒロ大好き!を叫んでいこうと思っています。よかったらお付き合いください。

 

 ということで、この記事は、現在ゲーム内で開催中のイベント《ショーは続く 怪盗Aの挑戦状》のストーリーが凄すぎて凄く凄い、ということをお伝えしたい記事です。

 


●概要

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 こちらが今回のイベントのあらすじです。

 ストーリーは全7話で、主役の浅桐真大が考案した劇をめぐり、ヒーローたちのドタバタが展開されるユーモアたっぷりのお話となっています。

 サービス終了が告知されたあとのイベントで《ショーは続く》とタイトルに冠するお話を持ってくるあたり、心憎い。

 そうだよショーは続くんだ……!と応援の気持ちを再確認させられるし、もしかしてホントに続くかも……!?と期待させられる……嬉しい……

 

 主役となり報酬SSRのキャラでもある浅桐真大くんは、メインストーリーでも怒涛の活躍でストーリーの推進役を担うキーパーソン。

 

浅桐 真大(CV 吉野裕行
崖縁生徒の人体強化を手がける、神経質な天才技術者。
666回の交通事故を経て、世の真理に目覚めた。
フィクションをこよなく愛し、中でも特撮においては、
制服に変身ベルトを装着するほどの情熱を注いでいる。
留年をしたのは、自身が起こした暴発事故が原因。
公式サイトキャラクター紹介より引用)

 

 浅桐 真大 ボイス付き紹介映像

youtu.be


 「ヒーローとフィクションをこよなく愛す」「自身を主役と豪語する」「エキセントリックな天才技術者」「合理的で結果主義」などなど、他にも挙げきれないほど独特な個性が詰まっている、王道指向なのにたいへん奇想天外なところが魅力的なキャラクターです。

 そんな浅桐さん主役&演出&脚本の劇中劇イベント、面白くないはずがない!!!!と期待いっぱいでストーリーを読んだのですが、

 

 期待以上、10000000000000倍面白かった!!!!

 


●劇は成功するのか!? わちゃわちゃしたイベストの楽しさ

 劇の直前でいなくなってしまった浅桐さん。

 主役兼演出を欠いて、ヒーロー15人総出の劇はいったいどうなってしまうのか!?

 

 
 これはストーリー読破直後の私のツイートですが、もうとにかくワクワクさせられる。収集イベントのストーリーは全7話の構成で、ワヒロの他のイベント(全11話)と比べると短めのはずなのですが、全く気にならないくらいボリュームたっぷり!夢中になって読んでしまいました。

 劇はどうなっちゃうの!?というワクワク、そして実際にどんな劇になるの!?という劇中劇に対してのワクワク、浅桐さんはどうしていなくなっちゃったの!?というストーリー根幹の謎に対するワクワク、ワクワクの三乗!!楽しい!!!

 浅桐さん自身が冒険したり戦ったりするわけではなくて、あくまで周りのヒーローを躍らせていくというストーリーなのが、実に浅桐さんらしくて好き。

 浅桐さんメインの他のイベントもそうなんですけれど、すごく「浅桐さんらしさ」の伝え方がうまいな~!!と思って感心しちゃうんですよね。

 "浅桐真大"というキャラクターは、メインストーリー開始の時点から、かなり価値観や人となりが「完成」しているキャラクターだと感じています。なので、イベントのストーリーで、キャラクターを更に深堀りするのは難しそうだな~、と素人は思ってしまうんだけど、お話を読むたびに、浅桐さんの更なる魅力を再発見してしまうんですよね……今回のイベストもね、言うたら浅桐さんはメインなのに、不在の時間が長いわけですよ、行方不明なので。なのにね、ずっと存在感があるし、他14名を動かす動かし方が、あまりにも"浅桐真大らしい"わけなんです。

 ドラマチックで感動的な展開のために、ヒーローそれぞれの個性を把握して、展開を予測して、更に緻密な準備を重ねて、最適解で他者を掌で転がす姿!浅桐真大、カッコイイ~~~~~!!!好き!!!

 

 もちろん浅桐さんだけじゃなくて、他のヒーロー達もみんな魅力的に描かれてて楽しいです。今回のストーリーですごいな~と思ったのが、15人もいるメインキャラクターの、会話の組み合わせがころころ変わるんですよね!みんなが舞台や客席を動き回っているので……
 だからいろんな取り合わせのチームが入れ替わり立ち代わり見られるんですけど、それって結構、お話づくりとしては、処理が大変じゃないですか。だけど全部の会話がスッキリしていて読みやすいし、ちゃんとそれぞれの会話に意味があって、応じてストーリーが展開していくんですよね!だから場面の転換が多くて目まぐるしいんだけど、でも読みづらさは全然ない。

 ワヒロのイベストはいつもそうだけど、読みのコストに対して、入ってくる話のボリュームがすごく大きくて、サラッと読めるのに感情がハチャメチャにされるんですよね…!!たの、たのしい……!!!!

 舞台の真ん中で翻弄されながらずっと頑張ってた正義さんも良かったし、光希くんと寿史くんのふたりの関係を包含した台詞の応酬も良かったし、客席を駆け回りながらストーリー回しを担った久森くんや佐海くんも良かった!!こうやってどんどん「みんな好き!!!!」ってなってしまうんだよね……

 


●佳境を迎える本編へのオーバーラップ

 

 

 こちらもイベスト読了直後、感動のままに呟いたツイートです。

 フィナーレを目指して、今まさに佳境を迎えているメインストーリー。プレイヤーは怒涛の展開に怯えつつ、4話ずつ更新される本編の続きを待っているわけですが、今回のイベントストーリーでは、その本編の内容を示唆しているような、意味深な状況や言い回しが多数登場します。

 とはいえ、上の段落でお話ししたとおり、今回のストーリーは《怪盗Aの挑戦状》のお話として、イベント内でしっかり完結しています。メインストーリーを読んでいなくても楽しめるお話です。

 あくまでも独立したストーリーの中に、パズルのピース"に見えるもの"が散りばめられているのです。

 これがね~~~本当に上手いなぁ……!!!!!!と思って、感動しちゃったんですよね……!!この、目配せのしかたというか。決して単体では楽しめないものではない、でも、メインストーリーをしっかり知っている人には、全く別の次元が垣間見える。忍ばせ方がまた上手くて、ストーリー自体がメタファーでもあり、そのストーリーの構成要素ひとつひとつにも「おっ?」と思うところがあって、更に台詞回しにも、もしかして本編と通ずるのでは?と思えるところがある。物語の仕組みが地層みたいに重なりあって作られるものだとすると、一層目、二層目、三層目……とそれぞれの地層に別々のピースが隠されている感じ。掘れば掘るほど、心が揺さぶられる!!

 

 終結を目前に控えた"今"、こういうストーリーのしかけをしてくる演出が本当にニクい……!!物語の作り方が丁寧だし、リアルタイム進行の「ソシャゲ」という媒体を最大限に活かしていると感じる。好きだなあ…………

 

 本当はここが、ここが~~とひとつずつそのピースを挙げていきたいのですが、ネタバレを読まずに初めて目にするときのウワァ~~~!!!という情動をぜひ味わってもらいたい……!!という気持ちがあるので、これについては記事の最後の方で、また分けて書きたいと思います。ぜひその前にストーリー読んでください……!!!

 収集イベントはストーリーも開けやすいし、現在すべての過去ストーリーが解放されているので、ぜひ!!

 


●カードストーリーの細やかさ

 ワヒロのカードにはそれぞれストーリーがついており、カード個別の信頼度をMAXにすることでストーリーを解放することができます。

 イベント報酬のSSRについているストーリーは、「イベントストーリーの"真エンディング"」のような立ち位置のお話になっていることが多く、今回の浅桐さんのカードストーリーでも、イベントストーリーの後日談が描かれています。

 これがね……すっごく、良かったんですよね……!!!!

 

 カドスト他にもたくさん読んでるけど、[デウス・エクス・マキナ]浅桐真大のカドストは、好きなカドストTOP3に入る勢いで好きだな……!!

 イベントストーリーの最中を振り返るような場面があるんですけど、浅桐さんの当時の心情が「浅桐さん視点」で語られたり、浅桐さん自身の「自認」が見える台詞がある。特に今回の自分の役割についての言及があって、それがすごく腑に落ちる。見事にイベストの補完をしています。

 でもその言及が、すごくサラッとしてるんですよね、手触りが。そこがめちゃくちゃ良い!!たぶんね、温度を上げて熱を入れて本人に語らせることも、できるはずなんですよ。でもすごくアッサリしてるというか、平温というか。それでいて決して軽くはなくて、そのバランスがね、とても細やかに描いているんだなあと感じる……それに、このアッサリした感じが浅桐さんらしい!とも感じる……好きだな……浅桐真大、好きだ

 このね、イベントストーリーにウワァァァとかき乱された後の丁寧なカドストも、ぜひ読んで体感してもらいたいです……

 


●イベントは7/9(火)22:59まで!!!!

 ネタバレなしの文章はここまでです!

 少しでも興味の切っ掛けになれば幸いです。このイベントは現在開催中、7/9までなので、よかったらぜひワヒロをDLして、イベント読んでみてください!

 私もまだ挑戦状を集め中なので、一緒にミッション走りましょう!!

 ここまで読んでくださって、どうもありがとうございました!

 

 これ以降は、イベスト、本編のネタバレを含む文章です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

!注意!
 以降、現在開催中のイベントのストーリー及びメインストーリー、過去イベストのネタバレ、報酬カードのストーリーネタバレ、スクリーンショットをおおいに含みます。


 ということでここからは、イベスト内のこの表現ってこういうふうに深読みできるよね!?というのをひとつずつ挙げてみたいと思います。

 もしまだストーリーをお読みでないという方は、ここで一度ゲームに戻っていただき、ぜひストーリーを読んでから、興味があればまたお越しください!

 

 あまりしっかりと深堀りできてないところもあり、また根拠のない一オタクの妄想なので、悪しからずご了承ください。

 「これってそうじゃなくて、むしろこういうことじゃないの!?」とか「これ重要なのに、忘れてない!?」とかありましたら、よかったらぜひコメントとかツイッターで教えてください!!


〇ストーリー構造

 そもそもイベントストーリー設定の構造自体が、メインストーリーを暗喩している、という構成。

 

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 「筋書き」は「運命」。「筋書き」は与えられるもので、決められたもの。
 だけど舞台に上がるのはヒーロー達で、彼らは運命を変える力を持っている。
 本編でも「人は、考えて動くオレのコマであれ」と言う浅桐さんは、舞台上のヒーローを動かして、最大限のドラマチックを実現しようとする。本編とイベスト内とで、完全に一貫している浅桐真大の嗜好と論理。

 

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 この浅桐さんの台詞。

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 完全にこれのセルフオマージュだと感じる。
 浅桐さんは用意された筋書きから外れ、最高のエンターテイメントを成就させることを望んでいて、そのために手を打とうとする。

 

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 この「最悪」、カギカッコ付きで、意味深。

 浅桐さんが言うからなおさら、深読みしてしまう……

 本編の展開のことを指してるんじゃないかな、とか。本編の、浅桐さんの選択を指して、(我々プレイヤーから見たら)一見「最悪」に見える手も(物語のハッピーエンドにつなげる展開のために)必要、と言ってるのかも。
 指揮官の「……何か企んでる?」って、本編が4章に入ってからずっと、ずっと思い続けているよぉ……と思ってしまったよね。

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 これもイベント内の指揮官に向けた台詞と同時に、メインストーリーを進めるプレイヤーに向けた台詞であるとも取れる。

 

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 消えた浅桐さん。残された「台本」

 

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 本編で戸上さんに託されたのは、おそらく、浅桐真大が描く、ハッピーエンドへ向かうための「台本」

 

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 浅桐さんからの指令。
 これはレコーダーに残されていたメッセージの暗喩ともとれるし、

 

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 これのオマージュとも受け取れる。

 舞台上に残されたヒーローたちの活躍によって、怪盗Aは姿を見せ、

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 「全員参加」の「星々の輝き」を手に入れる。星の輝きについては、後の段落で。

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 これこそが、浅桐真大が求めたもの=「最上級のエンターテイメント」である。

 ここで浅桐さんが「戯曲家」でもあり「怪盗」でもある、プレイングマネージャーの立ち位置にあることが示唆されているのも興味深い。

 


〇怪盗Aはヒーローである

 人一倍「ヒーロー」にこだわりをもつ浅桐真大が扮する怪盗A

 この役名そのものが"ヒーロー"に置換可能であり、『ワールドエンドヒーローズ』という作品内における"ヒーロー"という語の概念を示唆しているように読める。

 

 ……というか、たぶんこれは、そう受け取るように仕向けられている。

 

 だって、そもそも「怪盗」って、ヒーローじゃない。まあ、義賊的な物語の怪盗をヒーローと呼ぶにしたって、決して王道ではない。ヒーローにこだわりをもつ浅桐真大が、ヒーロー達全員を巻き込んで行うヒーローショーの主役に、「怪盗」を選ぶのは、少々突拍子が無い。
 だからこれは怪盗Aを「怪盗役」ではなく「"怪盗"というストーリーのシステム」として受け取り、「『"ヒーロー"というストーリーのシステム』の暗喩」として消化せざるを得ないと思う。
 怪盗Aに関する言及は、『ワールドエンドヒーローズ』という作品における、"ヒーロー"とは何で、どう扱われているのか、という言及にそのまま、置き換えることができるわけだ。

 

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 "世界"が求める限り、"ヒーロー"は必ず現れる。

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 "ヒーロー"はオチをつけるための道具ではない。

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 "ヒーロー"は、プレイヤー(視聴者)とキャラクターに動かされ、現れる。

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 "世界"のぜんまいが"ヒーロー"を動かす限り、必ず現れる。

 この"世界"は、作中で「ワールド・コード」と呼ばれている地球の運命だと取ることもできる。
 『ワールドエンドヒーローズ』の作品世界そのもの、と取ることもできる。

 

 このように、今回のイベントストーリーでは、「怪盗役」はシステムとして取り扱われていると言える。
 じゃあ、「怪盗」のほかにも数多存在する「ストーリー構築のシステム」の中から、なぜ「怪盗」が選ばれたのか。

 それは、「怪盗」に推進される物語が、「どのようにして成し遂げるか(how done it)」に主眼をおく物語構築であるからだと思う。

 例えば探偵物語なら、起きた事件に対して「誰が犯人か?」を解き明かしていく。だけど怪盗モノの物語は、読者全員が最初から犯人は誰か知っている状態でスタートする。だから物語は「誰?」ではなく「どうやって盗み出すのか?」の「どうやって?」の部分をメインに展開することになる。

 

 浅桐真大は、"ヒーロー"である。
 これは本編現在、プレイヤーの共通認識になっている。

 浅桐真大は、"どのようにして"「ヒーローとしてのハッピーエンド」を完遂するか。
 今、私たち(プレイヤー)はこの点を主眼に、メインストーリーを追いかけていないか?

 

 浅桐真大という"ヒーロー"をセルフオマージュするためには、この役は「怪盗」でなくてはならなかったのだ。

 


〇白い星と赤い星

 劇中劇の設定も、もちろん本編のメタファーになっていると読み取れる。

 「赤い星」は、終末を告げに現れた本編の赤い星。
 そして、その元に集っているアンノウンズたち。

 「白い星」は……言葉そのまま、「白星」≒「星乃」と取ることもできるけど。

 

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 こんな風に、劇中で「紅白」という言葉が使われる。
 二項対立の象徴としての「赤と白」の表現だ。

 だから「白い星」は「赤い星に対立する存在」を示しているかもしれない。
 つまり、「ヒーローたち」「人間たち」「地球」という暗喩を、包含しているのかも。

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 ドラマチックな結末は、「白い星が滅びる瞬間」ではなく「命を繋いだ」という結果。

 


〇透野光希と御鷹寿史、そして名前

 劇中劇における光希くんと寿史くんの関係、それにまつわる台詞回しも、非常に意味深。本編内では悲劇的な真相の開示、別れを経て、敵対を決意しているところだけど。

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 劇中劇で描かれる交流。この設定は、そのまんま、本編のふたりの関係の比喩になっている。

 

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 このシーンは、本編中の二人の状況と心情を思い起こさせる……。
 かなり希望的観測も含んでいます。きっと、また、会ってくれ……

 

 さてところで、透野光希の役で、「名づけ」について気になる言及がある。

 

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 これは劇中劇の台詞として描かれているけど、おそらく、実際に浅桐真大が脚本を書く上での台詞の根拠でもある。浅桐さんは、光希くんの運命はまだ決していないと思っている。
 そして実際=本編中で、透野光希は人造人間の機体であるので、「ワールド・コードから外れた者である」=「運命が決していない」。

 

 光希くんの正体が本編で明かされてから、ずっと気になっていることがある。
 「透野光希という名前を付けたのは誰で、どのような意図があったのか」ということだ。

 名前がわかりやすく意味深でしょう。透明、光、希望。
 誰かの願いを背負っているように思えてならない。

 メインストーリーが展開している今、今回のイベストであえて名づけに関することを、しかも光希くんの口から「劇中劇の台詞として」「脚本家の意図だと読める表現で」言及するのは、何かを示唆しているとしか思えない。

 

 でも、どんな願いを背負っていて、光希くん自身がどんな運命を選んだとしても、寿史くんはそれを受け入れてくれるのだろうと感じる。劇で描かれたような、優しく丁寧な交流をしてきた二人だから。

 


〇北村倫理の役割

 浅桐真大による、北村倫理へのアテ書き。

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 それを受けて、浅桐さんが仕込んだギミックを理解した倫理くんが、実際に行動を起こすシーン。

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 これもまた深読みしてしまう。

 本編のメタファーだとすれば、浅桐さんが用意したシナリオ、そのスイッチ役として機能するのが、倫理くんだということになる。いったいどんな仕掛けを用意しているというのか……

 

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 "ヒーロー"の"ショー"であるという"舞台"を理解して、観客に呼びかける倫理くん。これさえも比喩に見える。プレイヤーを巻き込むような、なにかがあるのか……もはや何でも意味深長に見えてる……

 


〇久森晃人 a.k.a ゲームプレイヤー

 ゲームが好き、という嗜好がピックアップされてイベントストーリー(※ヒーローラッシュ)にまでなった久森くんを、そのまんま「『ゲームプレイヤー』という存在のメタファー」として最大限に活用している!

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 これは「ワヒロを遊んでいるプレイヤー」への訴えかけでもあろうし、少し穿って、制作陣の気持ちとしても読める。後半はほぼ願望だけど、気持ちはみんな同じだと思いたい。

 

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 私たちだって乗りかかったゲーム、すっきりクリアしたい。

 最高のエンディングとともに。

 


名探偵北村倫理の永久が好きすぎるおまけ

 やはり怪盗といえば、名探偵との対決を期待してしまうよね!!

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 今回の倫理くんは名探偵ではなく用心棒でしたが、意識してくれたのかな!?と期待してしまう。
 イベントストーリーでも、それぞれのお話が地続きであることをしっかり匂わせてくれるのでとても好き。

 

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 カドストのここも、ああ~名探偵倫理くんのカドストで予習したところだ~!!と思って嬉しくなりました……

 


●今日はここまで!

 最後の最後までお付き合い下さり、感謝いたします!

 こんなに深読みのピースが散りばめられているの、凄くないですか……!?凄い……凄いんや

 これだけ拾ってもまだ全然拾い切れていないところがある!と感じるし、読めば読むほど楽しめるストーリーでエンタメとしてのコスパが信じられないほど高い……いま、リアルタイムでこのイベントのストーリーを読むことができて本当に嬉しい……!!

 

 後半、途中から急に文体が変わってしまってすみません……
 エッ・・・シナリオ……凄い……これも…!?これも!?!?という感じで感動のままに書きなぐったところ、なんだか小論文のようになってしまいました。
 読みづらくて申し訳ないのですが、少しでもワヒロのストーリーに興味を持って下さったり、ワヒロプレイヤーの皆さんには暇つぶしの読み物として面白がっていただけていたら幸いです。
 ワヒロ楽しい!!!ありがとうございました!!

 

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